試し読み  "das- neutrale Nomen"

中性名詞の格変化（冠詞・形容詞）、前置詞、過去形 

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前書き

この本はドイツ語学習3巻シリーズの内の第3巻目です。物語に出て来る名詞は全て中性名詞のみで、男性名詞、女性名詞は使われていません。男性名詞編、女性名詞編共に現在形で書かれていますが、中性名詞編は童話形式になっており、過去形で書かれています。理解しやすいように、脚注には動詞の時制と翻訳を記載しています。過去形を学習する事により、他のドイツ語小説等を読む為の能力が向上する事でしょう。

 名詞は、文章の内容を把握する上でとても重要なものです。ドイツ語では名詞の始めは大文字で書くので、すぐに認識出来ます。しかし、ドイツ語学習者にとって男性・女性・中性という三種類の名詞の性を覚える事は学習の際の大きな障害になります。それに加え、冠詞と形容詞の格変化も覚えなければなりません。

 そこで、私は通常と違った角度からの学習法を提案しています。前途したように、この物語に出て来る名詞は全て中性名詞ですので、全ての冠詞と形容詞は同じ格変化をします。つまり、これはどの性の名詞かと考える必要なく、中性名詞の格変化のみに焦点を当てる事ができます。すると、格変化が実はシンプルでわかり易い事がはっきりとし、より早く格変化を習得できるでしょう。

 物語を出来るだけはっきりとイメージしてみましょう。本書中の挿絵が、脳内で短い映像を作る手助けになるかもしれません。名詞を物語の流れに沿って繋がりを思い出しながら覚える事で、より多くの名詞を記憶する事が出来るでしょう。そうすればこの本を読み終わった後でも、これらの名詞はDasストーリーに出てきたから中性名詞であると思い出す事が出来ます。

 仮に名詞の性を知らなくてもドイツ語は話せますし、普通は相手も理解してくれるでしょうが、言葉の響きがあまり美しくありません。

このシリーズはドイツ語の上達と、学習者がきれいなドイツ語を話せるようお手伝いいたします。この物語に出て来る259個の中性名詞のうちの70％はB１からの単語です。シリーズ3冊で、日常生活で使われる1000個近くの名詞を習う事が出来ます。（男性名詞383個、女性名詞339個、中性名詞259個）

この本の使い方

まず、物語を最後まで読んでみてください。内容を全て理解できなくても大丈夫です。それが概括的な読解力を向上させ、読む事がもっと楽しくなってきます。

上達の為の７ステップな 勉強の仕方